人は、生まれてきたら、いつかは死にます。つまりは、お葬式は、毎日どこかで行われているわけです。葬式は、昔は、各家庭の屋敷で行うことが多かったですが、現在は、葬祭会館で行われることの方が多いようです。また、葬儀の形式も、家族葬、音楽葬といった、故人の意向を考慮したものや、生前葬といった葬式もあります。エンディングノートを生前に記載して、それを故人の意思として執り行うことも少なくありません。故人を送る、つまりは、故人が主役なのですから、故人の意思に従うのは、正しいのかもしれません。
また、お供え物も、ありきたりのものでなく、故人が好きだったものをお供えするという風潮になってきています。宗派によっては、ふさわしくないというお供え物もあるかもしれませんが、やはりそれは、故人の好きだったものをお供え物として供えるというのが故人を偲ぶうえで良いという考えからです。また、蝋燭も、様変わりしています。形も、色も、一見すると仏事用ではないと思われるアロマキャンドルのようなもの、故人が好きであった例えばビールの形をしたもの、好きな香りのする蝋燭などあります。
また、安全性から電気蝋燭というものもあります。このように、仏事に際していろいろと昔と今とでは、現代にあったように変わってきていることもあります。しかし、やはり、それは、故人を偲ぶうえでのことであり、より良くなってきていることであります。これからも、良い意味での変化をしていくでしょう。